岐阜県高山市の『新エネルギービジョン』の目標達成に向けて、「宇津江四十八滝温泉しぶきの湯」にてバイオマス発電・熱利用の実証事業を実施します。
積極的な自然エネルギーの導入の事例を作る事により、化石燃料からバイオマスへの転換促進を図ると共に、市民などへの自然エネルギー活用に対して普及・啓発に役立たせます。そこで本事業における成果及び情報について出来る限り公開いたします。
また、燃料供給は高山市内業者が行い、高山市近隣から集めた地元材を活用することで、エネルギーの地産地消を目指します。
本事業は、間伐材を利用した木質ペレットを燃料とするドイツのブルクハルト社の小型ガス化発電装置(電熱供給)で行います。発電の際に生じた熱を温浴施設「宇津江四十八滝温泉しぶきの湯」に供給することで、オンサイト型の熱電併給システムの構築を実現します。本システムの発電効率は約30%で、熱利用も含めると総合エネルギー効率は最大で75%になります。「宇津江四十八滝温泉しぶきの湯」への熱販売により、ボイラーで使用する灯油を年間約124kL削減できます。
2017年4月に発電を開始しており、年間発電量は約126万kWhのうち、送電量は約120万kWhを見込んでいます。これは一般家庭約368世帯分の年間消費電力に相当します。発電した電力は固定価格買取制度(FIT制度)を利用し、電力会社へ全量売電します。
岐阜県高山市国府町宇津江964
宇津江四十八滝温泉しぶきの湯 中庭